일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

のぶこ

伸子

宮本 百合子

宮本 百合子의 伸子(のぶこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,543자 · 466화면

아오조라 문고

着いたばかりの客が洋傘を顎の下にかって、彼らの自動車を目送する様子。土産物屋の店頭に、粗末な赤や緑で塗った刳物が並んでいる。それも田舎っぽく、陽気な湯町の朝景色であった。伸子は気のりがして、部屋の無いことも大して苦にしなかった。その年は、夏休みじゅう特別なこみかたで、伸子らが着いた時でさえ、吉田屋の店先には、二十人ばかり溢れた新来者がいる有様であった。彼らは一晩、吉田屋の番頭の家で過した。吉田屋の筋向うにある土産物屋の一つで、表で商いをし、二階をそうやって夏場の溢れ客のために使っていた。岡持を下げた吉田屋の若い者が、朱塗の膳など運ぶのが見えた。彼女らは、そこにさえ場所がなく、店の直ぐ裏の座敷に置かれた。納戸の暗いところに、桃色の兵児帯が見えた。夜、こちらの電燈を消したら、店の灯で、刳物の茄子の影が障子に映った。

やっと明いた部屋も、本来は小林区の役宅の一部であった。

「でもいいことよ、却って静かでいいわ、山家住居で……」

八畳と六畳とある。八畳の方が彼らの室になった。六畳は見晴しがある代り、直ぐ堤下が道路で、絶えず通る浴客から部屋の内部が見透しであった。