후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いはいとねずみ
位牌と鼠
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 位牌と鼠(いはいとねずみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493자 · 1화면
大正十二年の震災の時であった。幡ヶ谷に住んでいた三好七郎と云う人の許へ、荻原高三郎と云う知人が避難して来て、一月ばかり厄介になっていて他へ移って往ったが、移って往く時、
「大事の書類が入れてあるから、すまないが預っておいてもらいたい」
と云って、高さ三尺位の箱を置いて往ったので、三好の方ではそれを壁厨へ入れておいた。ところで、翌年になって七郎が病気になって夜になると、
「うん、うん」
と云って、魘されるので、女房の留が鬼魅をわるがって、
「おまえさん、どうしたの」
と云って聞いてみると、七郎は蒼い顔をして、
「彼の箱の中から、男と女が出て来て紙幣を数える」
と云ったが、そのうちに死んでしまった。ところで、それから間もなく長女の芳と次男の次郎と云うのが病気になった。そして、次郎は夜になると、
「何人か来た」
と云って飛び起きたり、突然、
「わっ」
と云って叫んだりするので、留は気が注いて、荻原から預っていた彼の箱を開けてみた。
中には十数個の阿弥陀仏とした位牌と六匹の鼠が入っていたが、鼠は箱の蓋を開けるなりばらばらと飛び出して往った。三好家では驚いて代代幡署へ荻原の捜査方を願い出た。