후리가나로 읽는 일본 고전
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
金子 ふみ子의 何が私をこうさせたか(なにがわたしをこうさせたか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 191,571자 · 383화면
ある寒い寒い夜のことであった。例の通り私はカンバセーションをエスケープして鄭の宿へ遊びに行った。
いつもの通り私は、案内も乞わずに鄭の部屋の障子をあけて、「こんばんは」と声をかけた。鄭と今一人の見知らぬ男が火鉢を囲んで何か小声で話していた。
見知らぬ男はあまり背の高くない、痩せぎすな、真っ黒な房々とした髪をパラリと肩あたりまでのばした二十三、四の男であった。青い小倉の職工服に茶色のオーヴァを羽織っていたが、オーヴァのボタンは千切れかかって危うく落ちそうにぶらぶらしているし、袖口はボロボロに破れており肱のあたりがベラベラに摺りきれて穴があいていた。
「いらっしゃい」と鄭は私を迎えた。
見知らぬ男はちょっと私を見たきり、口をつぐんで、火鉢の火に視線を向けた。
「随分寒いわねえ」と、私は、つかつかと部屋に這入って、火鉢の脇に座った。
「二、三日見えなかったですねえ、どうかしましたか」と鄭は訊いた。
「いいえ別に」と私は答えたが、ふと私はこの身窄らしい服装の客を思い出して、客に言葉をかけた。
「あなたは先達て、中華青年会館に開かれたロシア飢饉救済音楽会のとき、たしかあのステージのわきに立っていらっしゃいましたね、ねえ、そうでしょう?」