후리가나로 읽는 일본 고전
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よれいはつたび
余齢初旅
上村 松園
上村 松園의 余齢初旅(よれいはつたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,003자 · 32화면
南京の城内へはいって、首都飯店におちついた。それから着物を着換えて、汪精衛閣下におめにかかることになっていた。午後四時というお約束だったので早速出かけた。
汪精衛閣下の応接間は非常に広い部屋で、菊の花がとても沢山咲き匂うていた。幾鉢も幾鉢も大きな鉢植の菊が、黄に白に咲き薫っている様は実に立派なものであった。砂子地の六曲屏風に鶴を描いたのが立てられてあって、これは日本の画家の筆になるものであった。
汪精衛閣下は日本語に詳しいという話であったが、やはり支那語で話されて通訳がそれを日本語にして私に話しかけられるのであった。
「どういう風な画風をやられますか、山水ですか、人物ですか?」
私は風俗画をやると申し上げた。六十七歳というともはや七十歳にすぐということを華中鉄道の人が言ったので、大へんおどろいて居られた。
「そのお齢でこの遠いところへ、よくおいでになる決心をされた」
そう言って感心もして居られた。
私も支那語が分からなかったけれども、しかし雰囲気が至極なごやかで、ごくくつろいだお話を承わったのであった。
あちらの新聞社の写真班がそこへ来ていた。華中鉄道の人たちも記念の写真を撮ることになっていた。