후리가나로 읽는 일본 고전
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さっかときょうようのしょそう
作家と教養の諸相
宮本 百合子
宮本 百合子의 作家と教養の諸相(さっかときょうようのしょそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,291자 · 9화면
漱石の系統に立って、教養を自分の芸術の砦としようと試みつつ、遂に時代の大きい動揺によってその砦を壊されつつ己はその崩れた石の下となったのが、芥川龍之介であったと思われる。
この時期を一区画として、文学における教養の問題は、日本文学の中で未曾有の一飛躍を示した。従来は、教養というものに対する作家の態度が、二別二様に分れていたと考えられる。一方には、小説は学問や教養で書くのではない、という、創作における教養の役割を否定的に見た人々があり、その大づかみな分けかたの中には自然主義から発足した作家たちも、白樺のように人間性にじかに立って自分の声を生のままで育てようと努めていた人々も入ったと云える。他の一方には、漱石からはじまって芥川龍之介などのように、俗人的教養を否定する武器としての文学的教養を高く評価した一群の人々があった。これら二様の態度は、教養に対しては二つの端に立ちつつも、世俗的な常識に対して戦う態度は相通じたものをもっており、同時に、反撥し或は評価する自身の態度とともに、対象となる既定の文化・文学的教養そのものの歴史的な本質については深い省察を加えないところも、共通であった。