후리가나로 읽는 일본 고전
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さっかのけいけん
作家の経験
宮本 百合子
宮本 百合子의 作家の経験(さっかのけいけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,801자 · 25화면
この一つの文学における基本的な課題にしても、人間らしき歴史性は、わたしたちに、独特な日本の解きかたを求めている。一人の市民が勤め人として勤め先の機械性、非人間的仕くみに苦しみ、人間として自分の一生をしみじみと思いめぐらすとき、昨日までのわたしたちの文学は、その苦悶を限度として止らなければならなかった。けれども、今日、その勤人はおそらく組合をもっているであろう。組合をもとうとしているかもしれない。その場合、その勤人は、勤め先そのものの機械性、冷血に苦しむ苦しさを、組合としての要求の中に一部吐露しうる。苦しむ市民的自分はそこで複雑となり、勤労者としてのわれわれという表現をとる。昔のプロレタリア文学は、そこでハピー・エンドであった。今日、文学の前進性、血肉性――より拡大され聰明にされた人間への理解は、そういう型でハピー・エンドになるほど現実が簡単であるとは認めない。集団の一定方向をもつ行動との関係の中で個人はふたたび見なおされ、たとえば、組合や政党などと、そこに属するそれぞれの人々の人間的・社会的具体性を見きわめ、歴史的な前進の可能の核と角度のありどころを洞察し、当然の摩擦も見解の相違も予見して、さらにその個人の社会的拡大の道ゆきを追究するのである。