후리가나로 읽는 일본 고전
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いど
作家の自伝102 伊藤左千夫
伊藤 左千夫
伊藤 左千夫의 作家の自伝102 伊藤左千夫(いど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,100자 · 19화면
然れども、如此種族の家庭が、社会に幾許かあるべき。多くは一定の職業を有して、日々其の業務と家事とに時間を刻みつつあるのである。家庭料理などと、洒落れて居られる家は少いのじゃ。既に処世上、何等確信なき社会の多くが、流行に駆られて今の世にあっては、斯くせねばならぬかの如くに誤解し、日常の要務をば次にして、やれ家庭の趣味じゃ、家庭の娯楽じゃと騒ぎ散らす様であったならば、今の家庭説は徒らに社会に驕奢を勧めたるの結果に陥るのである。
今日の事は、何事によらず、根本が抜けて居って、うわべ許りで騒いでいる様じゃ。宗教界などを見ても、自己の修養をば丸で後廻しとして、社会を救うの、人を教うるのと、頗る熱心にやって居る輩もあるようなれど、自分に人格がなく修養がなくて、どうして社会を教うることが出来るであろうか、己が社会の厄介者でありながら、社会を指導するもないものだ。見渡した所、社会の厄介にならぬ宗教家ならば、まず結構じゃと云いたい位だ。文学者とか云う側を見てもそうである、文芸を売物に生活して居るものは、「ホーカイ」「チョボクレ」と別つ所がないのは云うまでもないが、偉らそうにも、詩は神聖じゃ、恋は神聖じゃなどと騒ぎ居るのである。