일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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びんじょうのずえ

便乗の図絵

宮本 百合子

宮本 百合子의 便乗の図絵(びんじょうのずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,614자 · 19화면

아오조라 문고

だから、戦争に便乗して、そのとき一時にしろ儲けたのは、ほんの一部の者であり、その一部の者というのは、そのときがたがたになっていたにしろとにかく工場と名のつくものをもち、あるいは、ぼろ工場を買うことのできるだけの借金のかたにする何ものかをもっていた者だったことを意味するのである。

労働力一つを生活の手段として生きている勤労者の生活が、あの時分いくらかよくなったように見えたのも、束の間のことであった。たちまち物価は給料に追いついたし、勤労動員が強められてからの働く男女に、どんな戦争便乗の利得があったろう。勤労動員で軍需工場に働かされたすべての男女は、その数千万の眼で、恥も知らないうまいことをしているのはすべて自分たちより上級者でしかないこと、日本を勝たすために、あくまでがんばれと命令している者であることを、はっきり見たのであった。

やがて、せまい町の裏通りにまでモーターの音をさせていた便乗景気に、淘汰が行われて来た。企業整備という名でいわれたその淘汰は、喘ぎながらも便乗していた街の小工場、小ブローカーをつぶして、より大きい設備と資本に整備した。戦争が進むにつれ、規模が大きくなるにつれ、戦争で直接儲けている日本の資本形態は、より大資本の形にすすみ、そのことでより便乗利潤の独占に進んだ。