후리가나로 읽는 일본 고전
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ぞくしゅう
俗臭
織田 作之助
織田 作之助의 俗臭(ぞくしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,630자 · 70화면
その癖活動には行ったこともない。伝三郎がやらさないのだ。先頃伝三郎の家で女中を雇ったが、直ぐ暇をとった。彼女の様な働き者の主婦の下ではかえって居辛いのだ。女中は暇をとる時、こゝの奥さんは何が楽しみで生きているのかと泣いた。伝三郎が極道者で彼女は十五年間泣かされて来た。そんなこと権右衛門は知らない訳でなかったが、未だ一度も面と向って慰めもしなかった。かね/″\気にしているのだ。権右衛門は伝三郎に金を貸す時、お前に貸すのでない、お初つぁんに貸すのだといつもいう。初乃という名である。権右衛門はいわば初乃に眼を掛けてやっているのだ。初乃が居なければ伝三郎の家は目茶苦茶だと権右衛門は常にいってるのだが、之は大体当っている。
今も、権右衛門は、初乃の、右肩をぐいと下げて謹聴している姿を見ると、伝三郎奴とふと思うのだ。
「宜ろしおまんなあ。嫂さん」
伝三郎の妻は傍の市治郎の妻にそういった。ぽかんとしていた市治郎の妻は、あわてゝお国訛りで、
「はあ、ほんまにそうのし。良えのし」といい、まるで伝三郎の妻に謝っているかの様にぺこりと頭を下げた。この女は大変いんぎんな態度の女である。