후리가나로 읽는 일본 고전
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いだいなるゆめ
偉大なる夢
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 偉大なる夢(いだいなるゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 117,988자 · 234화면
わしの専門のことは理解する力がない。だが、わし達科学者の任務がどこに在るかは知っているだろう。それは不可能を可能にすることだ。昔の人間は鳥の飛翔力に憧れた。人間が自在に空を飛び得たらという不可能な夢を抱いた。科学者は、その不可能を可能にしたのだ。
鳥以上の速さで空を飛び得るようになると鳥などという生物を相手にしないで、今度は音という無生物を競争者とした。世界中の科学者が、音の速度をのりこすために脂汗を絞っている。人間の力で音の速度をしのいだものは、今のところ砲弾ばかりだが、飛行機は砲弾の早さに憧れているのだ。音よりも早く飛ぶということは、うしろの物音は絶対に聴くことが出来ないということだ。背中で爆弾が破裂しても、その音が聞えないのだ。新一、この意味が分るかね。わしはうしろに音のない状態を創造するために、七年というもの夢中になって来たのだよ」
老博士はこの時、歩きつづけていた足を止めて、新一に隣り合って長椅子に腰をおろした。白皙長身の子と、白髪まじりの不精鬚につつまれた異相矮躯の父とは、まことに奇妙な対照である。
老人が聴手のとなりに腰かけたのは、声を低めるためであった。