후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
倉田 百三의 光り合ういのち(ひかりあういのち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,439자 · 263화면
「ミス・ヤスはこっちより向こうの方がいいの?」
「だって小さい時からのお友達が沢山いるんですもの。ここではまだそんなにお友達出来ないわ。お友達になってね」
「ええ。僕こそ。今度向島の高見山に登って見ない? そしたら瀬戸内海の景色がどんなにいいか解るよ。今にこっちの方がきっとよくなるね」
「だんだんなれて来るわ。家のお父さんなんかこっちの方がずっといいって言うもの」
「病気はどうなの?」
「この頃大分いいわ。それに病気は借金よりましだと言ってたわ。病気は責める者が無いからだって。さんざん向こうで借金で苦しんだのよ」
彼女は問わず語りにこんなことを言った。私は彼女の生きて来た世界が私のと違うのを感じた。
私が一番胸を衝かれたのは岩井座に人形芝居がかかった折だった。私は例によって姉と見に行ったが、仲茶屋の横手あたりに売店を出しているのは安子の兄さんだった。果物や、おカキや、ラムネの類を並べてあった。兄さんはジャケツを着てラムネを売って見物席を廻り、そして安子は店番をして、売子をつとめていた。
華やかに装うた姉と並んで人形芝居を見ていた私は、もし私の兄がああしたなりで、物売りをしているところで、恋人に逢ったらどんなに恥ずかしく思うだろうかと思った。