후리가나로 읽는 일본 고전
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とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
小林 多喜二의 党生活者(とうせいかつしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,537자 · 130화면
時間に、私はその小さい料理屋へ出掛けて行った。母親はテーブルの向う側に、その縁から離れてチョコンと坐っていた。浮かない顔をしていた。見ると、母はよそ行きの一番いゝ着物を着ていた。それが何んだか私の胸にきた。
私たちはそんなにしゃべらなかった。母はテーブルの下から風呂敷包みを取って、バナヽとビワと、それに又「うで卵」を出した。須山は直ぐ帰った。その時母は無理矢理に卵とバナヽを彼の手に握らしてやった。
少し時間が経つと、母も少しずつしゃべり出した。
「家にいたときよりも、顔が少し肥えたようで安心だ」と云った。母はこの頃では殆んど毎日のように、私が痩せ衰えた姿の夢や、警察につかまって、そこで「せっかん」(母は拷問のことをそう云っていた)されている夢ばかり見て、眼を覚ますと云った。
母は又茨城にいる娘の夫が、これから何んとか面倒を見てくれるそうだから安心してやったらいゝと云った。話がそんなことになったので、私は今迄須山を通して伝えてもらっていた事を、私の口から改めて話した。「分ってる」と、母は少し笑って云った。
私はそれを中途で気付いたのだが、母親は何んだか落着かなかった。