후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜんたいしゅぎへのぎんみ
全体主義への吟味
宮本 百合子
宮本 百合子의 全体主義への吟味(ぜんたいしゅぎへのぎんみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,705자 · 14화면
大衆、民衆というものを、感傷的に一般化して気分的にその現実、日常性との結合という風に考えることには、幾多の危険がある。
昨年ごろからヒューマニズムの声があり、遅々として発展の困難を示しているが、日本におけるこのヒューマニズムの理解、把握の内部には、さきに述べたような要因と並んで封建時代の文学を支配していた人情、自己放棄の陶酔感などの尾が脈々と絡みついていて、一層混乱に陥っている有様である。
本年の初頭に、横光利一氏が「厨房日記」という小説を発表した。その中で奇妙な民族の優越性の解釈と知性の放棄とを主張し、流石の彼の追随者たちをも愕かした。
その後数ヵ月を経て、森山啓氏の「収獲以前」という小説が発表されたのであったが、この小説はその作品としての成功不成功にかかわらず、知識人と民衆との相互関係の理解における一つの反映として、今日尚見かえるべきものを含んでいた。「収獲以前」は、一般の読者に作者と殆んど同一人と想像させる左翼的な主人公をめぐる家族関係を描いた小説である。作者は、いうところの世界観やものの見かたにとらわれず素直に素直にと志してこれらの人的交渉を描いたことを自らの新しい立場として語っていた。