후리가나로 읽는 일본 고전
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やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면
「昼行灯どころの騒ぎではない。これは素晴らしい麒麟児だ。まるで鬼神でも憑いていて言語行動させるようだ……ははあ、それで弓之進め、この少年の行末を案じ、朋輩先輩の嫉視を恐れ、俄か白痴を気取らせたのであろう。弓之進め用心深いからな……そういう訳ならそれもよかろう。せっかくの目論見だ、とげさせてやろう」
駿河守は頷いた。
「今日の競技はこれで終わる。者ども続け!」
と云い捨てると駿河守は馬に乗った。タッタッタッタッと帰館になる。近習若侍に立ち雑り葉之助も後を追う。
松崎清左衛門は何が不足で葉之助の入門を拒絶ったのであろう? それは誰にも解らない。しかし当の葉之助にとっては無念千万の限りであった。
「そういう訳なら師を取らずに己一人工夫を凝らし、東軍流にて秘すところの微塵の構えを打ち破り清左衛門めを打ち据えてくれよう」
間もなく葉之助は心の中でこういう大望を抱くようになった。彼はご殿から下がって来るや郊外の森へ出かけて行き、八幡宮の社前に坐って無念無想に入ることがあり、またある時は木刀を揮って立ち木の股を裂いたりした。
「一にも押し、二にも押し、これが相撲の秘伝だそうだ。