후리가나로 읽는 일본 고전
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やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면
家中の武士が隊を組み、夜な夜な城下を見廻ろうという。そういう相談が一決したのは、それから一月の後であった。
で、その夜も夜警隊は粛々と城下を見廻っていた。
円道寺の辻まで来た時であったが、隊士の一人が「あっ」と叫んだ。素破とばかりに振り返って見ると、白井誠三郎が袈裟に斬られ朱に染まって斃れていた。そうして彼のすぐ背後に鏡葉之助が腕を拱き黙然として立っていた。
誰がどこから現われ出て、どうして誠三郎を斬ったものか、皆暮れ知ることが出来なかった。
こうしてせっかくの夜警隊も解散せざるを得なかった。
心配したのは駿河守である。例によって葉之助を召した。
「さて葉之助、また依頼だ。そちも承知の辻斬り騒ぎ、とんと曲者の目星がつかぬ。ついてはその方市中を見廻り、是非とも曲者を捕えるよう」
「は」と云ったが葉之助は、苦笑せざるを得なかった。
「この事件ばかりは私の手には、ちと合い兼ねるかと存ぜられます」
「それは何故かな? 何故手に合わぬ」
「別に理由とてはございませぬが、ちと相手が強過ぎますようで……」
「いやいやお前なら大丈夫だ」
「しかし、なにとぞ、他のお方へ……」