후리가나로 읽는 일본 고전
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はっけんでんだんよ
八犬伝談余
内田 魯庵
内田 魯庵의 八犬伝談余(はっけんでんだんよ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,945자 · 43화면
その度毎に給金の前渡しや貸越が必ず附帯する。それんばかしの金をくれてしまったらと思うが、馬琴は寸毫も仮借しない。いちいち請人を呼びつけて厳重に談じつける。鄙吝でもあったろうが、鄙吝よりは下女風情に甘く嘗められてはという難かし屋の理窟屋の腹の虫が承知しないのだ。一体馬琴の女房のお百というがなかなかの難物らしかったが、その上に主翁の馬琴が偏屈人の小言幸兵衛と来ては女中の尻の据わらなかったのも無理はない。馬琴の家庭は日記の上では一年中低気圧に脅かされ通しで、春風駘蕩というような長閑なユックリとした日は一日もなかったようだ。老妻お百とのお道との三角葛藤はしばしば問題となるが、馬琴に後暗い弱点がなくとも一家の主人が些細な家事にまでアア七むずかしい理窟をこねるようでは家が悶める。馬琴はただに他人ばかりでなく家族にさえも余り喜ばれなかった苛細冷酷な偏屈者であった。
一言すれば理窟ばかりで、面白味も温味もない冷たい重苦しい感じのする人物だった。世辞も愛嬌もないブッキラ棒な無愛想な男だった。崇拝者も相応に多くて、遥々遠方から会いに来る人もあったが、木で鼻を括ったような態度で面白くもない講釈を聞かされ、まかり間違えば叱言を喰ったり揚足を取られたりするから一度で懲り懲りしてしまう。