일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おおやけのこととわたくしのこと

公のことと私のこと

宮本 百合子

宮本 百合子의 公のことと私のこと(おおやけのこととわたくしのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,846자 · 6화면

아오조라 문고

この社会に公明正大に生きてゆくためには、公私の別をよくわきまえていかなければならない。このことは、よく昔からくりかえして云われて来ております。そして、誰しも一応はわかって暮しているわけでしょうが、昨今私どもが周囲の生活を見まわしたとき、一応は誰にでもわかっている筈の、その公私の区別が、果してあるべきようにはっきりしているでしょうか。

毎日の実際について、少し観察してみましょう。

食糧事情は、お互さまにひどいことになって来ました。七時半ごろという今の時間は、どこの御家庭でも、たのしかるべき朝飯の時刻です。一家揃って元気よく、一日の活動に出発する第一の食事をなさるその時間に、ラジオは耳から、心の糧を送ろうとして、この時間のプログラムは考えられているのでしょう。けれども、けさの食卓は、お互さまにいかがなものでしょうか。

これまで、一家の食事ということは、どこの家でもかかされないことだのに、どういうわけか、めいめいの私事という風に考えられて来ました。食事の時間にお客が来ると、来たお客が恐縮するかわりに、却って食事中の主人一家の方があわてて、すまないことでもしているように、失礼いたしまして、と詫びたりします。