일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふゆ

冬

芥川 竜之介

芥川 竜之介의 冬(ふゆ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,723자 · 12화면

아오조라 문고

僕はこの門の前に立ち、長い半白の髭を垂らした、好人物らしい看守に名刺を渡した。それから余り門と離れていない、庇に厚い苔の乾いた面会人控室へつれて行って貰った。そこにはもう僕のほかにも薄縁りを張った腰かけの上に何人も腰をおろしていた。しかし一番目立ったのは黒縮緬の羽織をひっかけ、何か雑誌を読んでいる三十四五の女だった。

妙に無愛想な一人の看守は時々こう云う控室へ来、少しも抑揚のない声にちょうど面会の順に当った人々の番号を呼び上げて行った。が、僕はいつまで待っても、容易に番号を呼ばれなかった。いつまで待っても――僕の刑務所の門をくぐったのはかれこれ十時になりかかっていた。けれども僕の腕時計はもう一時十分前だった。

僕は勿論腹も減りはじめた。しかしそれよりもやり切れなかったのは全然火の気と云うもののない控室の中の寒さだった。僕は絶えず足踏みをしながら、苛々する心もちを抑えていた。が、大勢の面会人は誰も存外平気らしかった。殊に丹前を二枚重ねた、博奕打ちらしい男などは新聞一つ読もうともせず、ゆっくり蜜柑ばかり食いつづけていた。

しかし大勢の面会人も看守の呼び出しに来る度にだんだん数を減らして行った。