후리가나로 읽는 일본 고전
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こおるアラベスク
凍るアラベスク
妹尾 アキ夫
妹尾 アキ夫의 凍るアラベスク(こおるアラベスク)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,278자 · 20화면
て、跫音を立てるものすらなかった。ただ黙ったまま、漆のような濃い闇の中に立って、しばらく耳を澄ましていた。
やがて警部が静にポケットから燐寸を取り出して擦ったが、その光は直ぐ深い闇に吸収されて、ただちょっとの間、三人の顔を朧ろに浮かび出たせたのみだった。
しばらくすると、三人は一とかたまりになって、片方の壁を手捜りながら歩きはじめた。階段の位置や、歩いて行く方向から判断すれば、恰度その辺が工場の真下のあたりに当るらしく、或は工場から数条の鉄管でも下りているのか、手足が凍えるほど冷たかった。
階段を降りて凡そ三間ばかり進んだと思うころ、彼らは壁のようなものにばったりと進路を遮られた。捜ってみると、それは扉であるらしい。
警部はまた燐寸を擦ろうと思って、片手をポケットに入れたが、深い沈黙を破るのが怖かったので中止して、用心しながら両手で扉を捜った。不安な予感と、緊張した期待に、三人が三人とも胸を烈しく轟かせて、寒さのために歯の根が合わぬほど顫えた。
やがて警部がハンドルを捜りあて、丈夫な手で握って静に右へ廻すと、扉は音もなく後へ開いた。
と、その途端に彼らは、思わず「あっ!」