후리가나로 읽는 일본 고전
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こおるアラベスク
凍るアラベスク
妹尾 アキ夫
妹尾 アキ夫의 凍るアラベスク(こおるアラベスク)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,278자 · 20화면
「いや、これが要点に入る前置きなのです。前置きなしには話せない。だしぬけに要点を話したら、屹とあなたが吃驚なさって、私を信用して下さらないと思います」
こう云って、男が口を噤んだ。
二人はいつのまにか、静な夜の公園を歩いていた。
しばらくして勝子が独言のように低い声で、
「わかった!」と呟いた。
「なんですか?」
「あなたは私の顔に興味をお感じになって、絵をかくためにモデルになってくれと仰有るのでしょう?」
「いいえ、少し違います。まア、もすこし辛抱して聞いて下さい。私は夜なぞじッと自分の顔を鏡に映して見るのが好きです。そして長い間、自分の顔を見ている中に、私は自分の運命を予言できるようになりました」
「どうして?」
「予言と云うのは少々大袈裟ですが、とにかく、自分の顔色や、眼元に表れた口では云えぬ繊細な感じで、長い未来のことまでは解らなくても、二三日後の運命ぐらいは、どうにかこうにか読めるようになったのです。私は東洋の易や人相学や、西洋の骨相学や手相学も一通りは研究してみましたが、それらからは何の得るところもありませんでした。私の方法は人の顔をちょっと見た時の感じ、その感じからいろんなことを端的に直感するのです。