후리가나로 읽는 일본 고전
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しょかのふしぎ
初夏の不思議
小川 未明
小川 未明의 初夏の不思議(しょかのふしぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 3,669자 · 8화면
「先祖代々の家伝、いっさいの妙薬。」といって、歩いてきました。
やがて、若い薬売りは、箱を負って、すげがさを目深にかぶって、草鞋をはいて、こちらにきかかりますと、女と子供が、なにかたがいにいいあっているようすでありましたから思わず歩みをとめました。
「薬屋さん、いっさいの妙薬なら、このすいかの傷がなおされるだろう。」と、女は、あざ笑っていいました。
若い薬売りは、いったい何事が起こったのだろうと思って、にわかに、返事ができませんでした。すると、小僧は、どもりながら、今日のことをいっさい語って聞かせたのです。
この話を聞いた薬売りは、静かに顔をあげて、
「奥さん、それは、あなたのほうが無理です。」といいました。
女は、たいそう怒りました。
「なにが無理か。おまえこそいいかげんなうそをいって、人をごまかそうと思っているじゃないか。いっさいの妙薬なら、このすいかの傷をなおしてごらん。」といいました。
若い薬売りは、しばらく黙っていましたが、
「奥さん、なおしてみせます。」といって、脊に負っている箱をおろしました。そして、中から金色の薬をとり出して、その薬を水で溶かして、すいかの傷口に塗りました。