후리가나로 읽는 일본 고전
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しょや
初夜
山本 周五郎
山本 周五郎의 初夜(しょや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,384자 · 35화면
――政治に口を出すことは法度である。
妄動は内紛のもとだからきっと慎め、と厳重に戒告されたのであった。
久良馬は沈黙した。そして、なおしげしげと代二郎を伴れて湯の山がよいを続けた。十五人ばかり集まっていた同志も解散したが、これは隠密に連絡がとられていたらしい。久保貞造、板土友次郎、丸茂源吾らの三人が、ごくときたま湯治宿でいっしょになった。代二郎が警戒するような顔をみせても、久良馬はいつも先手を打って話を避けた。
――いいから今夜こそ男になってみろよ。
などというのである。道楽は若いうちにすべきだとか、道楽の経験のない者は半人前の価値しかないとか、また代二郎が遊ばないのは、生娘が初夜をおそれるようなもので、そこを踏み越えればなんでもなくなるのだ、などというのであった。
――初夜といえば、おれは妻を娶るときに考えたのだが、女が嫁にゆく勇気というものはすばらしいな。
久良馬はあるとき卒然と云った。
――生れた家を出て、育てられた親や兄弟姉妹と別れて、殆んど見も知らぬ他人の生活の中へ入ってゆく、どんな運命が待っているかもしれない「初夜」の帳の中へ、なんの経験もない少女がただ一人で敢然と入ってゆく、この勇気はすばらしいものだ。