일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

はつつぼみ

初蕾

山本 周五郎

山本 周五郎의 初蕾(はつつぼみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,525자 · 35화면

아오조라 문고

「それもよくわかるんですけれど、でもそれではもし……」

お民はじっと客の眼を見まもった。

「もしあたしに思う人があるとしたら、それでも構わないと仰しゃいますか」

「おまえに思う人だって」

「もし仮にそんな人がいて、時どき逢ったりなんかするとしたら、幾ら貴方だってああそうかで済みはなさらないでしょう」

客はお民の眼をしずかに見返した。それはなにか意味をかよわせるような視線だった、お民はわれ知らず眼を伏せた。

「私が身の始末をしろと云うのはそれなんだ、好いた好かれたとかいうことは花の散らないうちの話で、添い遂げられる縁ならいいが、さもなければやがて悲しい別れをするか人にうしろ指をさされるようなことになりやすい、そんなことにしたくないから相談をするんだ、世間を知らないわけじゃあないだろう、よく考えてみて、気持がきまったら返辞を聞かせておくれ、また二三日うちに来るからな」

お民はなにも云えずに眼を伏せていた。この人は知っているのかもしれない、ふとそういう気がしたからである。もしそうなら、梶井さまの親御たちと話しあいのうえで、こんな相談をもちかけたのではないだろうか、半之助さまと自分との仲をさくために……そう考えると、それがもう紛れのない事実のように思え、お民はひそかにせせら笑いたい気持になった。