후리가나로 읽는 일본 고전
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わかれたるつまにおくるてがみ
別れたる妻に送る手紙
近松 秋江
近松 秋江의 別れたる妻に送る手紙(わかれたるつまにおくるてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,985자 · 103화면
」
と、女の思惑を察して私も唯一口そう言って見たが、此方からそう言うと、女は、
「否! 何うしても駄目!」と頭振を掉った。
「じゃ仕様がない。よく自分で考えるさ。……あゝ遅くなった。もう寝よう。君も寝たまえ。」と、言いながら、私は欠伸を噛み殺した。
「えゝ。」と、お宮は気の抜けたような返事をして、それから五分間ばかりして、
「あなたねえ、済みませんが、今晩私を此のまゝ静ッと寝かして下さい。一昨日から何処の座敷に行っても、私身体の塩梅が悪いからッて、皆な、そう言って断っているの……明日の朝ねえ……はあッ神経衰弱になって了う。」と萎えたように言って、横になったかと、思うと、此方に背を向けて、襟に顔を隠して了った。そうして夜具の中から「あゝ、あなた本当に済みませんが、電灯を一寸捻って下さい。」
「あゝ/\。よくお寝!」
と、私は立って電灯を消したが、頭の心が冴えて了って眠られない。
また立って明るくして見た。お宮は眠った眼を眩しそうに細く可愛く開いて見て、口の中で何かむにゃ/\言いながら、一旦上に向けた顔を、またくるりと枕に伏せた。私は此度は幕で火影を包んで置いて、それから腹這いになって、煙草を一本摘んだ。