후리가나로 읽는 일본 고전
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とねのしゃくあゆ
利根の尺鮎
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 利根の尺鮎(とねのしゃくあゆ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,342자 · 13화면
二
私の少年の頃には、鮎釣りに禁漁期というものがなかった。それは、私がよほど大きくなるまで、そのままであった。
そんなわけで、私は五、六年の頃から父のあとに従って、村の地先へ若鮎釣りに行った。やさしい父であった。釣りの上手な父であった。五十年も昔には、鮎は随分数多く下流から遡ってきたのであろうが、それにしても父の鈎へはよく掛かった。いつも大笊の魚籠へ鮎が一杯になったのである。
毛鈎を流れに沈めて二、三尺下流へ斜めに流し、僅かについと竿先をあげて鈎合わせをくれると、三、四寸の若鮎が一荷ずつ掛かってきた。そのときの魚の振舞が、手に響いてきた少年の感触は、忘れようとして忘れられぬ。
父は、健康の関係から大して友釣りを好まなかったけれど、大きくなると私は友釣りを習った。吾妻川の毒水のために、私の村あたりは面白い友釣りがやれなかったので、私は村から五里上流、利根川と吾妻川との合流点から上流へ遠征したのである。合流点から上流は名にしおう坂東太郎の激流と深淵の連続である。白井の簗、雛段、樽、天堂、左又、宮田のノドット、竜宮方面へと釣り上がって行った。
とりわけ、宮田のノドットには大ものがいた。