일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜんしょう

前哨

黒島 伝治

黒島 伝治의 前哨(ぜんしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,857자 · 18화면

아오조라 문고

三 前哨

「寒い満洲でも、兵タイは、こういう温い部屋に起居して居るんで……」

「はア、なる程。」特派員は、副官の説明に同意するよりさきに、部屋の内部の見なれぬ不潔さにヘキエキした。が、すぐ、それをかくして、「この中隊が、嫩江を一番がけに渡ったんでしたかな?」とじろ/\と部屋と兵士とを見まわした。

「うむ、そうです。」

「何か、その時に、面白い話はなかったですかな?」

記者は、なお、兵士たちを見まわしつゞけた。

兵士たちは、お互いに顔を見合わして黙っていた。記者は開けたばかりの慰問袋や、その中味や、子供の手紙にどんなことが書いてあるか、そういうことをたずねるのだった。兵士たちは、やはり、お互いに顔を見合わしていた。

「くそッ! おれらをダシに使って記事を書こうとしてやがんだ! 俺れらを特種にするよりゃ、さきに、内地の事情を知らすがいゝ。」

彼等は、記者が一枚の写真をとって部屋を出て行くと、口々にほざいた。

「俺ら、キキンで親爺やおふくろがくたばってやしねえか、それが気にかゝってならねえや!」

三 前哨

ドタ靴の鉄ビョウが、凍てついた大地に、カチ/\と鳴った。

深山軍曹に引率された七人の兵士が、部落から曠野へ、軍装を整えて踏み出した。