후리가나로 읽는 일본 고전
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すけごろうよざい
助五郎余罪
牧 逸馬
牧 逸馬의 助五郎余罪(すけごろうよざい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,407자 · 15화면
何よりも、あの不自然な又七夫婦の態度、すこし過分な、羽二重の熨斗、四日前の大浚え、それから暗打ち――助五郎はにやりと笑った。一つの糸口が頭の中で見付かりかけた証拠である。足を早めて望月と並びながら、ずいと一本突っ込んだ助五郎には、もう持前の江戸っ児肌が返っていた。
「のう、家元さん、四日前にゃよく切れやしたの、え、おう?」
「――」望月は眼をぱちくりさせて立竦んだ。
「いやさ、絃がよく切れたということさ」
と助五郎は重ねて鎌を掛けた。
「え?」
「まあさ」と助五郎は微笑んで、「竪三味線は杵屋の誰だったっけ?」
「雷門。へへへへ」望月は明らかに度を呑まれていた。
「雷門、てえと竹二郎師匠かえ?」
「へえ」
「蔵前へ近えな」
「へへへ、和泉屋さんの掛り師匠でげす、へえ」
「ふうん」助五郎はやぞうで口を隠しながら、
「のっけから切れたろう――一番目は?」
「八重九重桜花姿絵」
「五郎時宗、お定りだ。こうっ、ぶっつり来たろう」
「恐れ入りやす、へっへ、何せ最初からあの仕末なんで、下方連中は気を腐らすわ、雷門は頭を曲げるわ、和泉屋さんはおろおろするばかり、へっへっへ、仲へ立った私のお開きまでの苦労と言ったら――して、あなた様は何誰で?」