일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かちうんまけうん

勝ち運負け運

佐々木 邦

佐々木 邦의 勝ち運負け運(かちうんまけうん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,262자 · 243화면

아오조라 문고

僕は菊太郎君の帰りを停留場で待っていた。歴史は繰り返す。正に去年の秋の菊太郎君だと思った。

「何うだったい?」

「上首尾だ。小柴君は一も二もなく引受けてくれた」

「先口は?」

「絶対にない」

「安心した」

「早速先生に相談すると言った。女房の親父を先生と呼んでいる。尤も弟子だから仕方がない」

「弟子かい?」

「小柴君は加藤さんが地方の中学校長をしていた頃の生徒さ」

「ふうむ。そんな関係があったのか?」

「仲人が然う言ったじゃないか? 披露会の時に。師弟が親子になったんだから御円満この上なしでしょうって」

「僕はついウッカリしていて耳に入らなかった。何がさて、席上で大発見をしてしまって、無我夢中だったからね。名前は何と言うんだい?」

「文子さんさ」

「いや、妹の方さ」

「幽香子さんだ。幽霊の幽に線香の香と覚えて来た」

と菊太郎君は語彙の狭い男だから、縁起の悪いものばかり引き合いに出した。

「幽幻の幽に色香の香だろう?」

「正にその通り、失敬した。ケチをつけたんじゃないよ」

「幽香子さんか? 床しい名前だ」

「文子さんも一緒になって大分話し込んだ」

「姉さんの意向は?」

「これってことも発表しなかったが、小柴君が引受けたからには異存もないだろう。