후리가나로 읽는 일본 고전
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
佐々木 邦의 勝ち運負け運(かちうんまけうん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,262자 · 243화면
渡海屋銀平実は平の知盛。落人ながら、以前が以前だから、実名を名乗りたくて、寧ろウズ/\している。僕も丁度それだ。金万の若旦那実は敏腕家だけれど、差当り親父が頑張っているから、驥足を展すことが出来ない。猫のようになって、爪を匿している。時々手張りにチョッカイを出して、少し儲けたと思うと、直ぐその後から大きく取られてしまう。甚だダラシがない。店員達にまで侮られる。菊太郎君も同じような廻り合せになっている。僕の競争相手だから、決して足りない人間ではない。市※の若旦那が世を忍ぶ仮の名で、市岡菊太郎としては可なりの腕前を持っている。本当に名乗りを上げるのはこれから先だ。現に千円と少しの端金に困って、僕に借用証文の請判を頼んでいる。時折見込の曲るのは株屋の意地で仕方がない。
晩に某所で会合して、所謂打ち合せをした折、
「金子君、真剣になって聴いてくれ給え。僕達はこれで相応やって行ける積りだけれど、どうしたものだろうね?」
と菊太郎君がツク/″\嘆息した。
「やって行けるとも」
「唯親父の目が光っている。それだから思い切って活躍が出来ない丈けだ」
「然うとも。一体君のところも僕のところも光りものだよ。