후리가나로 읽는 일본 고전
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
佐々木 邦의 勝ち運負け運(かちうんまけうん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,262자 · 243화면
菊太郎君も同様だった。学期の終りに通信簿を貰っても、期待がないから、失望も満足もしなかった。
「やあ、鵞鳥が五羽並んでいる。ギャ/\/\/\/\」
「僕は万燈が三つ、鵞鳥が六羽。ギャ/\/\/\/\/\」
と、鵞鳥は乙で万燈が甲だ。字の形が夫れ/″\似ている。
僕達が尋常三年になった時、豊子さんが入学した。
「私、学校へ上れば屹度一番よ」
と豊子さんは自信があった。器量のことだろうと思っていたら、成績のことだった。それから初めて学校の出来不出来が問題になった。これをもって見ても、菊太郎君の凡人振りが分る。三年も学校へ通いながら、妹が入ってから漸く自分の成績ってことを本気になって考え始めたのである。
「日出男君、僕は驚いちゃったよ」
と菊太郎君が言った。
「何だい?」
「豊子は全甲だよ。万燈が十ばかり並んでいる。鵞鳥なんか一羽もいない」
「豪いんだね」
「あれは頭が好い。君は大丈夫かい?」
「何が?」
「器量が好い上に頭が好いんだから、お嫁に貰っても、ナカ/\言うことを聴かない。君はひどい目に会わされるかも知れないぜ」
「会わされても構わない」
と僕は覚悟していた。考えて見ると、その頃から少し薄ノロの気味があったらしい。