후리가나로 읽는 일본 고전
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くんしょうをもらうはなし
勲章を貰う話
菊池 寛
菊池 寛의 勲章を貰う話(くんしょうをもらうはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,721자 · 28화면
ただ唯一の戦争の印としては、ポーランド王スタニスワフの古王宮たるヴィヌラフ宮殿の上に、一旒の赤十字旗が、初夏の風に翻っているばかりであった。
イワノウィッチは、いよいよ出征と決まった時、心のうちで、すべての歓楽に別れを告げていた。その上、愛国的の興奮から従軍を志願しただけあって、最初は独軍の砲声を聞きながら、くだらない歌劇などに現を抜かしている士官や兵卒に、かなり大きい反感を持たずにはいられなかった。が、イワノウィッチは、若い青年であった。ことに彼の血には歓楽に脆い南ロシア人の血が流れていた。
イワノウィッチが編入された、ワルシャワの守備の連隊が駐屯していたワジェンキ王宮の近所には、パガテラという有名な遊園地があった。そこには、喜歌劇や活動の小屋が、いくつもいくつも並んでいた。連隊の士官たちは、毎晩九時頃から、昼間の練兵の疲れをまったく忘れたかのように、銘々、緑色の新しい軍服に着替えて、髭をていねいに手入れして、小劇場の桟敷に顔を並べていた。彼らは銘々花束や花輪を用意して、気に入った歌手の女に贈るのであった。イワノウィッチも、こうした歓楽にすぐ馴れてしまった。