일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きたのふしぎなはなし

北の不思議な話

小川 未明

小川 未明의 北の不思議な話(きたのふしぎなはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,024자 · 5화면

아오조라 문고

おせんといって、村に、唄の上手なけなげな女がありました。たいして美しいというのではなかったけれど、黒い目と、長いたくさんな髪を持った、快活な女でありました。機屋へいって働いても、唄がうまいので、仲間からかわいがられていました。

これらの娘たちは、年ごろになると、たいていは近傍の村へ、もしくは、同じ村の中で嫁入りをしましたのに、どうした回り合わせであるか、おせんは、遠いところへゆくようになったのです。

村で、おせんの望み手がないのでなかった。そればかりでなく、みんなは、その結婚をいいと思わなかった。しかも、彼女は孤児であって、叔母さんに育てられたのであるが、叔母さんも、この結婚には不賛成でした。なぜなら、相手というのは、遠い旅から行商にきた、貧しげな青年だったからです。

この青年は、村へやってきて、娘たちに、貝がら細工や、かんざしや、香油のようなものを並べて商ったのです。そして、ときに、彼は山のあちらの国々の珍しい話などを聞かせたりしました。おせんは、あるとき、彼が、子供の時分に両親に別れて、その父母の行方がわからないので、こうして、旅から旅へさすらって探しているという話を聞いたときに、同じ孤児の身の上から、彼に同情するようになったのでした。