후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうしまつ
十姉妹
山本 勝治
山本 勝治의 十姉妹(じゅうしまつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,110자 · 20화면
父は、すまなさそうに慎作の眼を逃げては故意とらしい咳払いに何度も拘泥し、祖父は喧嘩前の腕白みたいに唇を尖がらし、バタバタと団扇を煽った。慎作は、この場合何とか言わねばと思っていて、思考がとりとめないままに深く沈んで言葉が無かった。
「慎作、やっぱり十姉妹飼う事に定めたぜ」
祖父は止めの様に言い切って心持身構えたが、何時までも慎作が黙っているので気抜けした様に声を落し「なんぼお前が嫌いかてこうなったら、藁にでも掴まるより仕様あらへん、さあ、直造、寝よ、寝よ……」と、危っかしいすり足で次の間に入った。
思い切って慎作は、併し哀願的に言わずにはいられなかった。
「お父っつぁん、どうしても十姉妹飼うのかい」
「…………………………」
「鳥渡、考えただけでは別に悪い事とは思えんけれど、この間から何度も言う様に、俺の立場から言うと……」慎作が父の顔を見ない様にして言い続けようとすると、父は狼狽てて「いや、その事やったら、よう分かってるのやが」とせき込んで遮切ったが、何かの固まりの様に唾を呑むと弱々しく呟やいた。
「何せ。爺さんはガミガミ言うし、蚕があんな様やった上に、この旱りやろ……おまけに、この秋に返えさんならん借金の当は皆目つかんしなあ、わしかて、お前の理窟は成程と思うてんのやが……」