일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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なんとうをおもいて

南嶋を思いて

新村 出

新村 出의 南嶋を思いて(なんとうをおもいて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,941자 · 14화면

아오조라 문고

文学博士  新村 出

今春琉球に関する一、二の古本を読んでから南島を思う情が切になり来った矢先に、伊波君の『古琉球』と題する南国の色彩豊かな著述がしかもその国の人の手に由って贈られたのは異常に嬉しかった。

森島中良の『琉球談』中に見える年中行事(むしろ歳時記)を読んだのは未だ寒い頃であったかと思う。

□二月十二日、家々にて浚井し女子は井の水を汲んで額を洗ふ、如此すれば疾病を免るゝとなり、此月や土筆萌出、海棠・春菊・百合の花満開し蟋蟀鳴く。

□三月上巳の節句とて往来し、艾を作て餉る、石竹・薔薇・罌粟倶に花咲く、紫蘇生じ、麦秋り虹始て見ゆ。

□四月させる事なし、鉄線開き笋出。蜩鳴き、蚯蚓出、螻※鳴き、芭蕉実を結ぶ、国人是を甘露と名づく。

この本の挿画にも見るように髪の頂に簪を長く突出して島の女子が南音ゆるく蛇皮線を弾いている側に、熟しきったバナナを食いながら、芭蕉葉の扇を使って懶気に聴惚れている若者を想像すると、〔荻生〕徂徠が『琉球聘使記』に挙げたいとやなぎの唱歌が聞える。

こんな島へも昔、から支那の冊使を載せて来る船が通ったのみならず、十八、九世紀の替り目からは西洋の探検船が渡って珍しい島物語を絶域に伝えることになった。