일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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なんきょくき

南極記

久生 十蘭

久生 十蘭의 南極記(なんきょくき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,753자 · 35화면

아오조라 문고

「あの連中の仕業だ」と咄嗟のうちにバード大佐は思いついた。

南北の両極で探検事業がひしめきあっている二十年ほどの間に、世界中の人間を唖然とさせた三つの超俗的な事件があった。

一つは、北極の極点を通過してアメリカへ行く企図をもって、手軽な軽気球で欧羅巴を飛びだしたまま、案の定、行衛不明になってしまった瑞典の「アンドレー教授の軽気球事件」、もう一つは、北極探検家が一度一分を争っていた一九〇二年に、フレデリック・クックというアメリカの外科医者が、北極点到達を宣言した「クック博士の北極征服虚報」、それから、世界中の人間が誰一人予期さえもしなかった「日本人の無類の南極探検」の三つがそれなので、アンドレー教授は軽妙な着想によって、クック博士は辛辣な諷刺のゆえに、日本の指南丸は比類のない無謀の点で、いずれも人の心に忘れられぬ印象を残した。

何者とも正体の知れぬ、捕捉しがたい、意図不明瞭な日本の南極探検のことは、バード大佐も、当時、濠洲のシドニー・サン紙の記事を読んで知っていた。新聞によると、その連中は「中形端艇よりまだお粗末な、百五十噸ばかりの漁船に乗ってやってきた、蒙昧無頼な日本人」