후리가나로 읽는 일본 고전
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なんがさんだい
南画三題
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 南画三題(なんがさんだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,372자 · 11화면
いろいろいきさつはあったわけであるが、前に一度書いたことがあるから、省略することにしよう。
ところでこの嘉慶の名墨の色を活かすのに、一番適当した画題は、雪の結晶である。雪の結晶を顕微鏡で覗いた時に、第一に驚くのは、その色の美しさである。雪は氷の結晶であるからもちろん色はないわけであるが、月光に映えた水晶のように、結晶の細かい構造で反射屈折した光は、薄水色に輝いて、一寸たとえようのない美しさを示してくれるのである。あの雪の結晶の美しさは、油絵では一寸出せないので、中国古代の名墨の墨色で表現するのが、一番いいように思われる。それでこの墨を使って盛んに雪の絵を描いてみた。いいことには、古来東洋には幾万人の画家がいたわけであるが、雪の結晶を南画で描いた人は恐らく一人もないであろう。それでこれは比較を絶した絵であることには、まちがいがない。
自分だけでいい気持になって、描いているうちに、だんだん同調者が出て来た。そして賛をしてくれる人が現われて来た。そうなると話はうまいもので、賛の方が欲しいらしく、私の絵にも、大分貰い手が出て来た。それで家にはほとんど無いが、この頃は、大分世間に流布して来たようである。