후리가나로 읽는 일본 고전
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
泉 鏡花의 卵塔場の天女(らんとうばのてんにょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 47,251자 · 94화면
成程、あの菊の中から、本家、紅屋の軒看板が見えています、串戯じゃない。
第一、この角の黒渋赤渋の合羽屋が、雑貨店にかわって、京焼の糶売とは、何事です。さあ二貫、二貫、一貫五百は何事です。」
とそこに人立の前では、極りの悪いほどの高声で、
「さあ、おいでなさい、何にしろ驚いた。」
「……唯今、お迎いに出ます処で。……どうもね、小路の入口に、妙なお上りさんがお二人と思いましたよ。」
と前垂がけのその息子が莞爾々々する。店の人たちも三人一斉に礼をしたが、十鉢ばかり、その見事な菊を並べた、ほとんど菊の中に彳んで、ほたりと笑いながら同じく一礼した、十徳を着そうな、隠居頭の柔和な老人が見えた。これが主人である。内儀は家つきの一人娘で、その十四の時、年の三十ばかり違うのに添った、婿養子で、当時は店の御支配人だったそうである。
「変った、変った。」
と、八郎は見廻して、
「可恐しくハイカラになったなあ、ここはどこなんだろう。」
「小父さん、正に御親類の紅屋です、ははは。」
「いいえさ、この菊のある処だよ、土間が広くなってさっぱり分らないね、見当が。」
「菊のありますね、その下は台所の井戸ですよ。