후리가나로 읽는 일본 고전
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ふるきミニエチュア
古き小画
宮本 百合子
宮本 百合子의 古き小画(ふるきミニエチュア)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,298자 · 140화면
「ふうむ。――バーマンに訊いたら判るかもしれない」
フーマンは柄になく張のない調子で呟くように云った。そして、さも酔漢らしく頭をふりあげスーラーブに云った。
「どっち道、敵の端くれだから、まあ腕を振って片づけて下さい。今日の勢で行けば、何! 雑作ない。卿には若さという味方がついているもの。儂ももう一度、こんな胸を持って見たいな」
そして、フーマンは、スーラーブのむき出しの胸を好もしそうに眺め、女についての戯言を云った。スーラーブは、フーマンが、酔いに紛らせ内心では確かり云うべきことの選択をしていると感じた。酒が彼の唇を自由にしているだけ、楽に、要点をそらして下らない題目にすべり込める。
明日の合戦に、どうしようという考えで、彼は黙ってしまった。単に一人の敵として見ても、イランの戦士は剛の者であった。力量その他が、スーラーブに或る懼れを抱かすほど匹敵していた。今回の経験で見ても、最後に勝負を決するものは腕の違いでなく、精力と運だけの問題とさえ思える。ルスタムでないなら、スーラーブは、この敵に命は遣りたくなかった。遣らないためには殆ど天運が自分の味方になってくれなければならない。