후리가나로 읽는 일본 고전
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ふるきミニエチュア
古き小画
宮本 百合子
宮本 百合子의 古き小画(ふるきミニエチュア)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,298자 · 140화면
若者の顔つきは、昨日、一昨日のそれとまるで異っていた。覚悟をきめて容赦しない男の猛々しい激しさが眉宇の間、唇のまわりに漲っている。スーラーブも、これが昨日、あの胸を揺するような涙をこぼしたイランの老戦士かと、愕きあやしんで対手の顔を視た。老戦士は、十も若返って見えた。黒い切れの長い大きな眼は烱々(けいけい)と光った。体じゅうが、すっかり我ものになりきったという強靭な意気込みが満ちている。互は互に、鋭い用心を感じながら、鉾を合せてじりじりとつめよった。
四十九
重い鉾が打ち合う毎に響は、空気の中に長い尾を引いて顫えた。スーラーブは、二度対手の肩に、強い打撃を加えた。イランの老戦士は、獣のように呻き、少しよろよろとし、直踏み堪えて、今度はスーラーブの脚に、殆ど薙倒しそうな横払いを与えた。スーラーブは、唸って対手に飛びかかった。火花の散りそうな、息のつまる、早い、強い打ち合いで、二人は鉾をからみ合せたまま傍に放りなげ、焦立ったように組合った。これは、ルスタムの思う壺であった。
彼は、ツランの若者がわざわざ馬から降りて出て来た時、何を目論んでいるか、すぐ感じた。