일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふるきミニエチュア

古き小画

宮本 百合子

宮本 百合子의 古き小画(ふるきミニエチュア)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,298자 · 140화면

아오조라 문고

ルスタムももう必死であった。彼は機会が二度と自分に来ないのを直覚した。今、この若者を放せば、彼の命が危い。猶予してはいられない。ルスタムは、両脚でしっかり対手に絡みつき逃れないように片手で喉を掴みながら、空いた片手を自分の腰に廻した。

五十

スーラーブがちょっとでも対手の顔から注意を他に向けられれば、下にいる敵の手が何に触ったか、容易に感じられただろう。そこは、ルスタムの老練に及ばなかった。ルスタムはそれをさけるため、鋭い、集注した眼でぐっと対手の心を自分の顔にあつめさせ、喉を攻撃して、自分の手を留守にさせたのであった。これ等の思慮は、恐ろしいほど明晰にルスタムの心で配られた。彼は蛇のようにそろりと短剣の柄を握った。そして鞘をぬくや否や、物を云わせず、下から対手の脇腹深く突刺した。

スーラーブは、何ともいえぬ悲しげな呻きを洩した。彼は、言葉にいえない苦痛と一緒に、どっさり体が高い処から落ちたのを感じた。落ちるのをふせごうとして手をばたばたやった。劇しい刳(えぐ)る痛みが起り、眼が重く、見るものが見えないようになって来た。

スーラーブは、瞬間、自分はどうなったのか見当のつかない恐怖に掴まれた。