후리가나로 읽는 일본 고전
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こきんしゅうまきのご
古今集巻之五
山本 周五郎
山本 周五郎의 古今集巻之五(こきんしゅうまきのご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,482자 · 43화면
なり、すぐに人と「喧嘩をする」と書いていた。丹野はこれと逆に、主計がひどく「疑い深く」そして「陰気になった」という。
――気をひきたててやろうと思い、茶屋遊びなどにも伴れだしたが、酔えば酔うほど気むずかしくなり、ますます陰気に黙りこんでしまう、そうして口癖のように、世の中のことはなに一つ信じられない、友情などといってもうわっつらだけのものだ、というような、投げやりなことをよく云うようになった。
そんなことも書いて来た。読む私には、およそ主計の気持が推察できる。みれんだ、とは云ってやったものの、あんなふうにして妻に死なれたことが、そうたやすく忘れられるものではあるまい。自殺の理由でもわかれば、そこからぬけだすみちもあろうが、理由もわからず思い当ることもなく、黙って死んでしまわれたのだから救われようがないだろう。だが、永井主計もそう若くはない、と私は嘆息しながら思った。年も三十二歳、まもなく家禄も恢復され、中老職に仰せつけられる筈だ。もう暫くすれば立ち直るに相違ない、私は近ごろまでこう考えていた。
けれども、事はそう簡単にははこばず、却って妙にこじれだすようであった。