후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
この句は町家の光景と解したい。
膳棚に鼠早渡る蚊やりかな 河菱
「早渡る」は「さわたる」と読むのであろう。灯火の暗い家の中には蚊遣の煙が漲っている、膳棚には鼠が伝い歩く、という侘しい感じの句である。「さわたる」という言葉は、鼠には少し上品な感じがせぬでもないが、ちょろちょろと伝う様子をよく現している。
ちょっと見ると夜寒とか、夜長とかの方がふさわしいようにも思われる。しかし再按するにそれは机上句案の頭で、蚊遣の煙の籠った家の中に鼠の荒れている様子は、竟に如何ともし難い実感である。活字で読む場合の感じだけで是非するわけには行かない。
雨もりも天井ちかき紙帳かな 十丈
紙帳というものは釣って寝た経験がないから、何ともいうことは出来ないが、この句から想像する紙帳の趣は、蚊帳より遥に侘しそうである。天井近い雨もりの跡なども、はっきり眼につくに相違ない。その雨もりの跡を仰ぎながら、紙帳の中に寝ている様子を考えると、甚だ憂鬱になって来る。実際紙帳に包まれて見たら、はじめて蚊帳にぶつかった猫のように、奇態な興奮を感ずるかも知れぬが、目下のところでは俄に経験して見たいとも思わない。