후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
大分後の話だけれども、秋葉の原が火除地であった時分は、夏の月夜などに大和町辺の駄菓子職人の中から、咽喉自慢の連中がやって来て、涼みながら唄をうたったものだという。見知越と否とにかかわらず、うまければ「うまいぞう」位の声はかけたであろう。「ほめられてやめ」る小歌は、先ず此方の世界に近そうである。ただ月下にうたいすさむだけでなしに、褒められてやめたという事件を捉えたのが、この句の働だといえるかも知れない。
水うてば夕立くさき庭木かな 芝柏
一日照りつづけた庭に水を打つ。立木といわず、草といわず、石や土のたぐいからも、一斉に一種の気が立騰る。あの気を感ずるのは第一に嗅覚であるが、それが何に似ているかといえば、夕立の降りはじめに感ずる匂に外ならぬ。「夕立くさき」の一語は穉拙だけれども、ちょっと他に換うべき言葉が見当らない、穉拙なりにその感じを道破している。
こういう句に比べたら、太祇の「水打て露こしらへる門辺かな」の如きは巧であろう。けれども畢竟巧であるというに止って、吾人の感覚に訴えて来るところは何もない。のみならず「こしらへる」の語にいうべからざる厭味を感ずる。