후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
踏む足に縁の冷かさを感じ、寐転んで畳の冷かさを感ずる類は、必ずしも異とするに足らぬが、耳を掘る耳掻の冷たさは、けだし俳人の擅場ともいうべき微妙な感覚である。それが使い馴れた耳掻であることは、「つめたくなりぬ」の中七字によく現れている。
きり/″\す秋の夜腹をさすりけり 青亜
必ずしも腹が痛いからさするのではない。長々し夜をひとり寝て、我と我腹をさすって見る。寝つかれない場合と見るか、夜半の寝覚と見るかは、この句を読む人の随意である。近々と鳴く蟋蟀の声を聞きながら、しずかに腹をさする夜長人の姿を想い浮べれば、先ずこの句の趣を解し得たに近い。
「きり/″\す」といって更に「秋の夜」の語を添えるのは、蛇足のようでもある。少くとも「秋」ということは不必要のように思われるが、しずかにこの句を三誦すると、「秋の夜」の一語は贅字でないのみならず、長々し夜の趣を現す上に或効果を持っていることがわかるであろう。「秋の夜腹をさすりけり」という悠揚迫らざる言葉の上に、夜長の趣を感じ得ぬとすれば、俳句に対する味覚を欠いているものと断言して差支ない。
拍子木のかたき音聞夜寒かな ※浪