후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
其角が憎まれてながらえる人に擬した通り、冬の蠅は已に活力を失っているが、暖を求めてどこかに姿を現す。天井に見出すのは多くは夜のようである。天井を離れまいとして、じっと取付いている冬の蠅は、憎むというよりは憐むべきものであろう。
天井の蠅もじっとしている。下にいる主人も――恐らくはじっとしているに相違ない。そういう冬籠の一角を捉えたのがこの句の眼目である。
胸に手を置て寝覚るしぐれかな 水颯
胸に手を置くというのは、熟考の際にも用いられるが、この句のはそうではない。胸の上に手を置いて寝ると、苦しい夢を見てうなされるから、手を載せないようにしろ、と子供の時分よくいわれた。意識して手を置くはずもないが、寝ている間に自然とそういう姿勢になるのであろう。子供がうなされた時に注意して見ると、やはり胸に手を載せていることが多いようである。
この句の中には夢のことはいってない。しかし胸に手を置いて寝た結果、苦しくなって目が覚めたことは慥である。目を覚して気がつくと、小夜時雨が庇に寂しい音を立てている。夜の寝覚に時雨を聞くなどは、陳腐の嫌を免れぬが、ただそういう姿勢を取って寝たため、目が覚めたというところに、多少常套を破るものがある。