후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
「鳥雲に入る」という季題は、春になって鳥の北地に帰ることを意味するらしい。古来の句を見るのに、いずれもただ鳥の遥に眼界より消え去ることを詠んでいるようである。「げに歌人、詩人といふは可笑しきものかな。蝶二つ飛ぶを見れば、必ず女夫なりと思へり。塒に還る夕烏、嘗て曲亭馬琴に告げて曰く、おれは用達に行くのだ」といった明治の皮肉家の筆法を以てすれば、果して北地へ帰る鳥であるかどうか、一々吟味がつかぬはずであるが、雲に入ってしまうのだから、その辺は大まかに見てよかろうと思う。
この句は夕方の景色で、雲に入る鳥を目送していると、蒼茫と暮れ初めた空の中に、一点の星が見えて来た、というのである。星光一点は巧に似てしかも自然なところがある。芭蕉の「ほとゝぎす消行く方や嶋一つ」と同じような調子であるが、印象はこの方がはっきりしている。飛鳥の影の消え去ったあとに、しずかに一点の星光を認めるのは、大景のうちに引緊ったところがあって面白い。
もまるゝや花見の中の相撲とり 李千
花見の群集の中に相撲取が一人まじっている。人波に揉まれながらも、その巨躯が目立って見える。一人の相撲取をここに点じたのは、群集に或ポイントを与えたもので、その大きな身体が揉まれることによって、夥しい周囲の人波が想像されるのである。