후리가나로 읽는 일본 고전
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 右門捕物帖(一)(うもんとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 220,431자 · 428화면
のみならず、そのあくる朝が来ると、珍しく鏡に向かって、と見つ、こう見つしながら、鬢のほつれを入念に直したもので、まもなく髪から顔の手入れがひと渡り済んでしまうと、少し荒めと思われるはでな結城縮を素膚へ涼しげにひっかけながら、茶無地の渋い博多を伊達に結んで、蝋色の鞘の細いやつをややおとしめにたばさみながら、りゅうとしたいでたちで、さっとばかりに立ち上がりました。同じ美男は美男でも、ぐにゃぐにゃとした当節の銀座っぺいとはできが違いますので、こうなるとまったくその男ぶりのすごいこと、すごいこと――だから、年百年じゅう見なれている伝六すらが、とうとうぽうっとなってしまったのです。
「ああ、つまらねえ、どうしておれゃ女に生まれてこなかったろうな。こんないい男を前にして、野郎に生まれたばっかりの因果には、どうにも手の出しようがねえじゃねえか――」
まことにこれは伝六の嘆声がもっともですが、しかし右門はそれほどもあざやかな美男ぶりであるにもかかわらず、べつにみずからはそれを鼻にかけようともしないで、おこったごとくにむっつりとおし黙りながら、さっさと表へ出ていきました。