후리가나로 읽는 일본 고전
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
泉 鏡花의 吉原新話(よしわらしんわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,157자 · 75화면
時々、海老屋の大時計の面が、時間の筋を畝らして、幽な稲妻に閃めき出るのみ。二階で便る深夜の光は、瓦斯を合わせて、ただその三つの灯となる。
中のどれかが、折々気紛れの鳥影の映すように、飜然と幕へ附着いては、一同の姿を、種々に描き出す。……
時しもありけれ、魯智深が、大なる挽臼のごとき、五分刈頭を、天井にぐるりと廻して、
「佐川さんや、」
と顔は見えず……その天井の影が動く。話の切目で、咳の音も途絶えた時で、ひょいと見ると誰の目にも、上にぼんやりと映る、その影が口を利くかと思われる。従って、声もがッと太く渦巻く。
「変に静まりましたな、もって来いという間の時じゃ、何ぞお話し下さらんか。宵からまだ、貴下に限って、一ツも凄いのが出ませんでな、所望ですわ。」
成程、民弥は聞くばかりで、まだ一題も話さなかった。
「差当り心当りが無いものですから、」
とその声も暗さを辿って、
「皆さんが実によく、種々な可恐いのを御存じです。……確にお聞きになったり、また現に逢ったり見たりなすっておいでになります。
私は、又聞きに聞いたのだの、本で読んだのぐらいな処で、それも拵えものらしいのが多いんですから、差出てお話するほどのがありません。