일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よしわらしんわ

吉原新話

泉 鏡花

泉 鏡花의 吉原新話(よしわらしんわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,157자 · 75화면

아오조라 문고

「この近所、……そうね。」

せっかく聞かされたものを、あれば可いが、と思う容子で、しばらくして、

「無いわ、ちっと離れていては悪くって、江戸町辺。」

「そこらにあるかい。」

と気を入れる。

「無い事よ、――やっぱり、」とうっかりしたように澄まして言う。

「何だい、詰らない。」

と民弥は低声に笑を漏らした。

「ちょいと、階下へ行って、才ちゃんに聞いて来ましょうか。」

「…………」

「ええ、兄さん、」

と遣ったが、フト黙って、

「私、聞いて来ましょう、先生。」

「何、可い、それには及ばんのだよ。……いいえ、少しね、心当りな事があるもんだから、そらね。」

と斜になって、俯向いて幕張の裾から透かした、ト酔覚のように、顔の色が蒼白い。

「向うに、暗く明の点いた家が一軒あるだろう……近所は皆閉っていて。」

「はあ、お医者様のならび、あすこは寮よ……」

「そうだ、公園近だね。あすこへ時々客では無い、町内の人らしいのが、引過ぎになってもちょいちょい出たり入ったりするから、少しその心当りの事もあるし、……何も夜中の人出入りが、お産とは極らないけれど、その事でね。もしかすると、そうではあるまいか、と思ったからさ。