후리가나로 읽는 일본 고전
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
泉 鏡花의 吉原新話(よしわらしんわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,157자 · 75화면
(ボーン、ボーン、ボーン、)と云うのが、ねばねばと、重っくるしく、納豆の糸を引くように、そして、点々と切れて、蒼蠅の羽音やら、奴の声やら分らぬ。
そのまま、ふわりとして、飜然と上った。物干の暗黒へ影も隠れる。
(あれ。)
と真前に言ったはお三輪で。
(わ、)とまた言った人がある。
さあ、膝で摺る、足で退く、ばたばたと二階の口まで駆出したが、
(ええ)と引返したは誰だっけ。……蠅が背後から縋ったらしい。
物干から、
(やあ、小鳥のように羽打つ、雑魚のように刎ねる。はて、笑止じゃの。名告れ、名告らぬか、さても卑怯な。やいの、殿たち。上※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)たち。へへへ、人間ども。ボーン、ボーン、ボーン、あれ、それそれ転ぶわ、めるわ、這うわ。とまったか、たかったか。誰じゃ、名告れ、名告らぬか、名告れ。……ボーン、)
と云う時、稲妻が閃めいて、遠い山を見るように天王寺の森が映った。
皆ただ、蠅の音がただ、雷のように人々の耳に響いた。
ただ一縮みになった時、
(ほう、)
と心着いたように、物干のその声が、
(京から人が帰ったような。